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取扱説明書の重要性


2.PL法と取扱説明書

商品販売に付随する法律にPL法=製造物責任法という法律があります。この法律は製品の欠陥によって生命,身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合、被害者は製造会社などに対して損害賠償を求めることができるという法律です。この法律にある「欠陥」の定義には、当該製造物の特性、その通常予見される使用形態、その製造業者等が当該製造物を引き渡した時期その他の当該製造物に係る事情を考慮して、当該製造物が通常有すべき安全性を欠いていることと書かれています。



通常、欠陥=「製造・設計欠陥」を予測しがちですが、PL法上の欠陥は以下の通りです。
●設計上の欠陥
●製造上の欠陥
●指示・警告上の欠陥


このうち「
指示・警告上の欠陥」とは、「製造物から除くことが不可能な危険がある場合、その危険に関する適切な情報を与えなかった」、つまり「本体表示および取扱説明書の表記方法に不備がある場合」などが該当します。


取扱説明書に、「商品を安全に使うための方法、事故の予防策」等が書かれていないと、「製品欠陥」の扱いを受け、PL法などの法律に抵触してしまう可能性もあるのです。


製造物責任法

通常有すべき安全性を欠いた製造物
による事故の拡大損害に対し、
その製品を使用した者は
製品を引き渡した者
(製造者、輸入業者・販社等)に
その損害の賠償責任を求めることが
できることを定めた法律
【PL法上の欠陥】
●設計上の欠陥
●製造上の欠陥
●指示・警告上の欠陥

表示欠陥
製品の取扱説明書や
本体の表示欠陥は
PL法上の欠陥!