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3.取扱説明書の制作手順


3-1.商品の定義付け/2 (5W1H)

4: where= どこで使うのか

その商品を「どこで使うのか」も重要です。

たとえば、外で使う物と家の中で使う物とでは、直射日光や雨風によって受けるダメージが異なります。工場内と家庭内では「使用する場所の広さ」や「子供の手に触れる可能性の有無」「使用者の専門知識の有無」も変わります。

商品の使用環境は、リスクに大きく関わります。
「どこで使うのか」も、はっきりさせておきましょう。
IDP取扱説明書制作講座3−2−1
IDP取扱説明書制作講座3−2−2

5: why= なぜ使うのか

製造・販売者が「商品を作った目的(=使用目的)」をはっきりさせておかないと、「それ以外の目的で使用された場合については責任が持てない」というリスク回避方法が取れませんし、その商品の特長や利便性も打ち出せません。

たとえば「この商品は食品を冷やすために使用する冷蔵庫」と書いておかなければ、「薬品を冷やすために使った場合」に起こったリスクの責任や、「食品を年単位で保管した」ことに対するリスクの責任も回避できなくなります。

「使ってはいけないと書いていなかったので、使ってもよいと思った」などのクレームを回避できるよう、先にしっかりと目的を定めておきましょう。
IDP取扱説明書制作講座3−2−3
IDP取扱説明書制作講座3−2−4


6: How= どうやって使うのか

「商品をどのように使えば安全に、安心して使えるのか」を、製造側が使用側に伝えるために取扱説明書があると言っても過言ではありません。

「どうやって使ってほしいのか」
「どう使えば、商品の機能を活かせるのか」
その基本をいかに使用側にわかりやすく伝えることができるかが、「商品の誤使用」による事故の防止や「使い方がわからない」などのクレーム防止に繋がります。また「それ以外の使用をした場合の責任は持てない」旨を併記することで、「誤使用による商品事故の責任を回避することも可能です。

「どうやって使うのか」の中には、実際の使用方法だけでなく、保管方法やお手入れ方法、使用前の手順、たとえば電池の交換方法や、組み立て方法なども入ります。しっかりと定めておきましょう。
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