2: リスク分け
リスクを書き出したら、3つの群にわけます。
1.常識的に考えて、ありえないもの。
2.使い方を限定すれば、回避できるもの。
3.どうやっても回避できないもの。
たとえば「包丁」、人を刺したら危ないとか、刃を素手で触ればケガをするということは常識ですし、割れたガラスの破片を素手で触ればケガをするのも常識です。(ただし子供用は常識とは言い切れない場合もあります。)このような常識的な事項については、あえて取扱説明書に書かなくてもよいだろうと一般的に言われていますので、別に分けておきます。
次に「使い方を限定すれば事故が回避できるもの」を探し出します。たとえば子供に使わせると事故になりそうなものなら「子供の使用を禁止する」、水に濡らした場合に事故になりそうなものなら「水を使う場所での使用を禁止する」などの予防策があるものが該当します。
残ったリスクが、その商品にとって「どうしても回避できないリスク」です。このリスクについては文章などで特に詳細に「できるかぎり事故が起こらない方法」を伝えなければなりません。
この3つを明確にわけられるかどうかが、できあがった取扱説明書の良し悪しを決める重要なポイントになります。 |
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1.常識的にありえない |
→別にする (書かなくてもよい) |
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2.使い方を限定すれば回避可能 |
→使用方法を限定する |
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3.どうしても回避できない |
→取説にて、取扱いを指示する |
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3つにわけて考えるのがポイント |
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