IDP取扱説明書制作講座 ヘッダー 本文へジャンプ
4.文章の作成


4-2.危険の洗い出し

次に「注意」「警告」などの「危険の洗い出し」ページの文章を作ります。

ここが「取扱説明書の要」、いわば「心臓部」です。
ここができていない取扱説明書は、何かのトラブルが起こったときに全く役に立たない、単なる紙切れになってしまいます。先に作った「リスク分類」を見ながら、1つずつ順番に「相手に理解しやすい文章」に直してゆきます。

ここは使用者に対し「こうして使って欲しい」、「こうして使わないで欲しい」という、「相手に指示を与える」文章です。読み手が意図を誤認したり、何を伝えたいのか理解できない文章にならないよう、しっかりとわかりやすい文章にします。

この文章は相手が意味を取り違えないよう、1行に1つ以上の意味を持たせてはいけません。

たとえば
●電池を充電しないでください。また+と−を間違えると電池が爆発し、漏液の原因となりますので絶対に避けてください。
…のような文章は、必ず、
●電池は充電しないでください。
●電池の+と−は間違えないようにしてください。電池の漏液の原因となります。
…のように、2つに分けます。

また、危険の洗い出しに「使用方法」が書かれていることがあります。たとえば「本体を使う場合はしっかりと握り、落とさないようにしてください」のような文章です。このような文章は「危険の洗い出し」ではなく「使用方法」の項に書くようにしましょう。混在文書を作らないことも大切です。

繰り返しになりますが、混在文章を作らないコツは、文章を「主語+述語」の形を作ること。
具体的には
「本体を、横に倒さないでください」
「本商品は、室内で使用しないでください」
のような形を作ることです。
【文章作成の手順】
商品説明
危険の洗い出し
使用前手順
使用手順
お手入れ方法
保証規定
その他