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3.社内検証
商品の表示が「正しくわかりやすいか」を確認するためには、複数の視点からの検証が必要です。

商品を使用するのは、通常「個人」です。
そのため、まず「複数名の社内の個人(社員やその関係者)による内部検証」をおこないます。

検証の手順は、
1.複数名の関係者に、商品の表示(本体表示、取扱説明書)を見せます。
2.その商品による事故を、全員で予見します。
3.事故の回避方法が表示されていることを確認します。
4.商品を使う場面を想定し、表示されている商品の使用手順を確認します。
5、消耗品の交換手順やメンテナンス方法、使用期限等について確認します。
6.見にくい表示、わかりにくい言葉、手順間違い等を列挙し、表示を改善します。

この検証は「使用対象者に近い方が行うこと」が重要です。
男性と女性では、知識が大きく異なります。また同じ女性でも、主婦と未婚の女性では、商品知識も、使用環境も異なります。相手に正しく伝わらない取扱説明書は事故の原因になりますので、できるだけ「使用対象者」に近い人の視点を持った検証を行います。一人の視点では、知識に個人差があるためチェックに抜けがでますので、必ず「複数名の視点」で確認します。

検証を行ったら、必ずその事実(日時、場所、検証担当者)を記載し書面を残しておきましょう。この書面が、万一事故が発生して外部監査などが行われた際の「社内検証を行った」という根拠になります。

「(大丈夫という判断を行った)証拠を残したくない」という意見をよく聞きますが、これがないと「検証すらしていなかった」という証明になってしまいます。「リスクマネージメント」の観点からも記録は残しておくのが妥当です。